話し方もブルドーザーした田中角栄【アフターコロナの話し方】

評論

スピーチライターの蔭山洋介です。

権威的な戦前の話し方

権威的な戦前の話し方

さて、いよいよアフターコロナの話し方についてなんですが、どうしてもこういう話し方の大きな変化を説明するためには、戦前あたりから始めなければなりません。

ビフォーコロナとアフターコロナの話し方の変化は、一言で言えば「権威的から対話的」なんですが、権威的ってなんだっていうリアリティがないと、現在進行形で進んで話し方のルール変更が理解できないと思うからです。

スピーチは、これまで一箇所に大勢の人が集まって行われました。そして、集まるからにはそこには上下のヒエラルキーが発生します。その人物を権威として振る舞い、権威として扱われる空気が醸成されます。

戦前の政治家の演説を見ていると、演説は田舎の一大イベントのようで、大勢の村民が国会議員の先生の話を聞くために殺到しました。今でも、小泉進次郎議員が来ると大勢人が集まってきますが、あの熱狂が、もっと山奥の田舎の農村でも見られました。

それまで人前で話す話し方は、「ガマの油売り」のような七五調の話し方が中心でしたが、明治に福沢諭吉が弁舌を日本に紹介してからは、率直に意見を述べる、比較的今の話し方に近い話し方で行われるようになりました。

しかし、政策の中身についての話は、今よりももっと少なく、韻を多用した唄のような演説でした。

戦後の話し方を変えた田中角栄

戦後の話し方を変えた田中角栄

戦前の権威主義的な話し方はその後も続くのですが、この話し方を一変させる人物が登場します。

そうです。コンピューター付きブルドーザーの異名を持つ田中角栄です。

田中角栄は、様々な話し方革命、コミュニケーション革命を起こし、政界のトップへと駆け上がっていきます。その語り口を一つご紹介します。新人時代の新潟での演説です。

「三国峠をダイナマイトで吹っ飛ばすのであります。そうしますと、日本海の季節風は太平洋側に吹き抜けて越後に雪は降らなくなる。出てきた土砂は日本海に運んでいって埋め立てに使えば、佐渡とは陸続きになるのであります」

なんとも、豪胆で痛快な語り口ではありませんか?
本当にできるのかとか、環境破壊反対という声が聞こえてきそうですが、こういう率直にやるべきことを語る話し方は、それまで一般的ではなかったのです。

田中角栄以後、話し方はさらに進化していきます。小泉純一郎、第一次安倍内閣、そしてお笑い芸人たちの活躍が話し方に大きな影響を与え続けることになります。

そして、これまでの話し方の変化は、コロナで一変するのではなく、加速する結果を生みそうです。

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