スピーチライターの蔭山洋介です。
ランチに天ぷらを揚げて、まだお腹いっぱいです。
材料費だけで7000円はしたらしい。。。恐ろしい。。。
さて、アフターコロナの話し方について解説してきたこのシリーズですが、いよいよ大詰めです。
田中角栄と小泉純一郎の最大の違いは語尾

戦後、大きく話し方を変えた人物が田中角栄であることは前回お伝えしましたが、次に大きく話し方を変えた人物がいます。それが2001年に旋風を巻き起こした小泉純一郎です。
最大の違いは何かというと、実は言葉遣いです。
田中角栄は「ございます」と、相手を立てる言葉遣いをしていました。できる男は腰が低いという考え方が出てきたのは頃の頃です。
一方、小泉純一郎は「です・思います」と、相手を水平の立場においた言葉遣いをしています。
日本には、タテ社会の文化があり、相手を持ち上げる「ございます」、相手を下に置く「であります」が、スピーチでは基本でした。
さすがに「であります」口調は、一部政治家に見られる程度なんですが、「ございます」の方は、今でも結構人気があります。
現安倍晋三首相や小池百合子東京都知事も、「ございます」を使っています。
一方、小泉さんの「です・思います」と同じように話すのは、大阪の吉村洋文大阪府知事、北海道鈴木直北海道知事など、です。
相手を水平において、上でも下でもない話し方は、より率直に相手に対峙する話し方で、比較的世代では、こちらの話し方の方が人気のようです。
今後「ございます」という話し方が少し揺り戻しはあるかもしれませんが、全体としてみれば「です・思います」が、優勢になってくるように見えます。
アフターコロナの話し方

さて、このように相手を水平において話す話し方を支えているのは、価値観の違いです。一言で言えば、伝統のタテ社会かアメリカ的ヨコ社会かです。
日本は、伝統的にはタテ社会ですから、「ございます」がもっと長く続いても良さそうですが、そうなっていかないのは、実はインターネットのせいです。
コミュニケーションインフラとなったインターネットは、充実すればするほど、発展すればするほど、ヨコ社会を志向するようにできています。
チャットで「〇〇様 梅雨の候、ますますご健勝のことと」と書かないで、「最近どう?お願いがあるんだけど・・・」と、書く方が自然に感じることが多いでしょう。これがヨコ社会のコミュニケーションです。
なぜ、言葉や価値観がインターネットでヨコ社会化していくのかは、書籍などで紹介したいと思いますが、ヨコ社会化していくことは、ちょっと様子を見ているだけでも、議論の余地はないように感じます。
であるならば、今後コロナの影響を受けた社会で、どんな話し方が求められるのか、そしてどういう進化をしなければならないのかは明白です。
次回、アフターコロナの話し方についてなんとかまとめ切りたいと思っています。
ではでは、また。
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