瑛人「香水」が人気の理由から、最近の音楽を考える

評論

今回は、瑛人さんの「香水」が人気になっていることから、最近の音楽を考えたいと思います。

瑛人「香水」は失恋ソング

ここ2,3ヶ月の間、街中でよく聴く「ド〜ルチェア〜ンドガッバ〜ナ〜♪」の独特のメロディ。テレビではお笑い芸人がモノマネしていて、人気沸騰中です。2020年5月のヒットチャートでは、総合首位を獲得しています。

よく聴くと、曲の内容は失恋ソング。ドルガバの香水をつけた元カノが忘れられないんだとか。

なんでこれが流行ソングに?やっぱりドルガバという、パワーワードをぶちこんだせい?

明らかに共感する内容の曲ではないのに、なぜこんなにも流行ったのでしょうか。

火付け役はTikTok

人気の理由は、コロナ渦でステイホームが続いた中、TikTokで広まったそうです。

TikTokは、4,5年ほど前に「うざい広告」として話題になって以来、女子高生向けショートムービープラットフォームになりました。また、最近では、SNSマーケティングとしても非常に重要なツールの1つとなってきました。

インスタグラムの最新機能「リール」はTikTokそのものですし、Facebookもかなり動画に力を入れています。動画といえはyoutubeという印象が皆さんまだあるかもしれませんが、youtubeは、プロ向け(企画、編集が必要。長編動画向け。)で、TikTokは素人向け(企画、編集不要、短編)という棲み分けがされています。

今でこそ、若者のメディアという印象がありますが、今後TikTokは今のyoutubeかそれ以上の存在感を表すと思います。

そんなTikTokで、瑛人の「香水」を「歌ってみた」をジャニーズが投稿したところ、それがバズり、大ブレイク、という流れのようです。

TikTokは、アルゴリズム上(トレンドの流れや並び)、他のSNSと比べて、新参者が活躍しやすいツールです。Twitterやyoutube、インスタグラム等今までのSNSは、「まずはフォロワー・登録者を増やす」という印象があるかと思いますが、TikTokは、フォロワーを増やす必要がありません。

フォロワーがゼロでも、ランダムに「おすすめ」に流れてきて、何万回も再生されることが可能です。

もちろんフォロワー数も重要なんですが、他のSNSと違って、フォロワーがいないと誰も見てくれないわけではありません。

そして、それが一度話題になると、youtubeやインスタグラム、その他動画配信サービスで、あっという間に拡散されます。今回も、その流れで流行ったようです。

また、みんながこぞってマネしたのはおそらく、「ド〜ルチェア〜ンドガッバ〜ナ〜♪」のユニークなフレーズが理由でしょう。

カラオケで歌われる曲からTikTokでマネされる曲に

以前はJPOPのトレンドといえば、「カラオケでいかに多く歌われるか」が1つ項目になっていました。

AKB48の曲は、ダンスも曲も素人が歌いやすいように、躍りやすいように、真似しやすく作られたもので、その戦法で当時の人気を勝ち取りました。ヘビーローテーションや恋するフォーチュンクッキーは、老若男女問わず皆踊れました。

しかし、今はどうでしょうか。

最近流行った、米津玄師、YOASOBI、NiziUなどの楽曲を歌ったり、口さんだり、皆さんはできますか?

知っていたとしても、パッと歌えない人が多いのではないでしょうか。

最近の曲はとにかく複雑で速くて、音が沢山重なっていて、本当に情報量が多いです。カラオケで口ずさめるようには全く作られていません。

しかし、TikTokでは、音楽が流れて、それに合わせて簡単な踊りを踊るだけで、独自のユニークなコンテンツが作れます。TikTokの特徴は、カラオケのように歌ってみなくても、その曲で自分の演出ができるという点です。コンテンツを作成する難易度が低いので、クリエイティブの民主化を加速させるといえるでしょう。

カラオケで歌われる曲から、TikTokで踊られる(歌わない)曲へ、音楽の流行り方の変化を感じます。

カラオケで単純にマネしやすい曲から、SNSでキャッチ力のある、アレンジしやすい曲に。

今までは、オーディションをくぐり、事務所に所属、テレビに出て、アーティストになる道しかなかったエンタメが、素人・プロ関係なく、クリエイティブを発信しやすい環境になりました。

それに伴って、エンタメ業界や音楽業界に、変化が強要されているような気がします。

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