スマホカテゴリーを追加した理由
スマホというカテゴリーを追加しました。
私はこのブログを9月から始めて、LINEでのお悩み相談を10月から始めました。
毎日平均して5人ほどの若年層からのご相談にのっています。
相談に乗るといっても、私は心理関係の専門家でも医療関係者でもないので、愚痴や悩みの捌け口にしてくださる方、克服した!改善した!とご報告してくださる方、毎日日記代わりにしてくださる方、意見を求められたら話しますが、雰囲気としては、一対一の自由な保健室みたいになってます。
友達にも親にも言えないと言う方に、「ここで聞くよ。」と言って、現在85名の方がお友達になってくださいました。
何で専門家じゃないのに、こんなこと一生懸命やってるのかというと、ブログのキッカケは、「HSPは克服できない」という世の中のムーブメント(?)に対して、「あれ?私、HSP克服したな。誰かの役に立つかな。」というふとした気持ちでした。
その後、知人に蛙化現象の相談をされて、私にとって奇異な現象だと思ったので興味を持ち、蛙化に悩む若者の沼に突っ込んでいったのが、10月半ばの頃でした。
ブログを書いていると、「一対一でこっそり聞いてほしい」「聞くだけでいい」という声をいただいたので、今はLINEでご相談を引き受けています。
そんな現状で、毎日お悩みを受けていてヒシヒシと感じているのが、「自己肯定感の低さ」と「コミュニケーションの枯渇」です。
こちらは、どちらもスマホが大きく影響していると思います。
自己肯定感が低い人でも、人間関係は良好
毎日、こんな文章が来ます。
「自分はクズだ。」「最低な性格を変えたい。」「容姿に自信がない。ずっと努力しているのに成果が出ない。」「自分が大嫌い。」
聞くたびに「何がそんなに自信をなくすんだろう。」「なんで、そんなに自分のことが大嫌いになるんだろう。」と思っていました。
しかも、自己肯定感が極端に低い人でも、人間関係はうまくいっている人が多いんです。驚くべきことに。
友人に陰口叩かれてるとか、親に否定されるとか、そういうことされてたら、自己肯定感が下がるのはわかるのですが、人間関係は、悪い人もいるけど、いい人のほうが圧倒的に多いです。
じゃあ、自分に自信がないのは何でだろう?と思って、私は、自己肯定感を上げる記事を過去に2つ書きました。
1つ目は、自分が認められる関係を外部で作ってきたこと、2つ目は、スキルアップをして自分を好きになったこと。
でも、今改めて思うと、こういうことじゃなかったんだなあと考えさせられます。
自己肯定感の無さは、圧倒的にスマホでした。
あなたの写真フォルダには、どれくらいスクショが入っていますか?
博報堂生活総合研究所の「スマートフォン・SNS内の保存データ調査」(2020年9月)によると、10代後半は、自分自身の写真より自分が”推し”ている芸能人の写真の保存点数が2倍以上多いという結果が出ています。(参考:Z世代のスマホの写真・動画保存点数は、平均2,914点 特に10代後半は”自撮り”よりも芸能人の”推し撮り”)
10代後半のカメラロールの中身は、ほとんど推しのスクショという事実に、私はとても驚きました。
私(25歳女性)のカメラロールを試しに見ると、スクショはレシピが主で、スマホの9割が仕事のための資料やメモの写真でした。私は推しができたことがないので、それっぽいことといえば、小中学生の頃、雑誌をスクラップしてたことくらいです。(時代!笑)
私のことはどうでもいいんですが、こういう統計があるということは、多くの若者は、推しの写真を毎日見て、おそらく人によってはロック画面やホーム画面にもしたりなんかして、「自分にとって完璧な人」を、「加工がたくさんしてあって、日常生活では出会えないような美しい人」を、毎日見ているというわけです。
あなたが毎日見ている、憧れの芸能人のキメ顔は、もしかしたら整形しているかもしれないし、おそらく男女関係なく化粧はゴリゴリにしてると思うし、照明当てて肌に光飛ばしてるし、それはとても美しいかもしれないけど、あまりにも人間らしくない顔だと思います。
テレビのために、奇抜な衣装を着たり、ジャニーズがコテコテのメイクをするのは、現実離れした芸能界、を表現しているからです。おそらく目の前で見たら、化粧は濃すぎるし、肌だって隠してるだけで荒れてるし、猫背かもしれないし、身長だってそんなに高くないかもしれない。
「現実離れ」を演出した彼らの「奇跡の一枚」であるインスタの写真をカメラロールに入れて、そのスマホは毎日肌身離さずポケットに入れている。
あと、スマホって、身近に感じすぎるんです。
SNSは、自分でも始めようと思えば始められるからすごく身近に感じる。
「スクショが多い」っていう事実だけで、本当に色んなことが語れるのですが、かなり長文になってしまうので、また別の記事に分けて投稿しますね。
「推し」を常に身近で感じるという現象は、自己肯定感低くなるのも、自分の容姿に極端に自信がなくなるのも、蛙化も起こるのも納得でした。
もはや蛙化現象なんて氷山の一角に過ぎなくて、スマホ病はもっと多岐に渡っていると思います。
人間って、元々ただの動物だから、もっと生々しいんです。
あえてキモい現象を述べると、クチャラー(くちゃくちゃ音を立てて食べる人)だっているし、鼻息荒い人だっているし、いびきうるさい人だっている。息臭い人もいるし、体臭や加齢臭だってそれぞれある。
そういう獣的な要素が全部抜かれたスマホを見ていると、そりゃ人間キモいってなると思います。
宝塚が好きな人って、私の友達すごく多いんですけど、男性嫌いって人がすごく多くて、「男性が全員宝塚だったら良いのに。」「毛深くなくて、上品で、スラッとしていて、女性的な美しさも兼ね備えた男性なら良いのに。」と言っていますが、それと少し似ているかもしれません。
男性は、毛深いし、皆毎日ヒゲ剃らないと生えてきちゃうし、すね毛もボーボーだし、声は低いし、筋肉質だし、高齢になるとハゲも増える。それが男性だし、それが人間界における男性の姿です。
今の時代って、美容整形外科が全部病気だとか、施術が必要だとかって、多かれ少なかれ人体を加工していて、美しく生きること自体は全然良いんだけど、それが行き過ぎて、人間キモいってなるのはまた話が違うかなって個人的には思います。
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