【HSP克服失敗談】1人でカンボジアの孤児院、雪山遭難、旅に出まくった話

HSP気弱克服失敗談

臆病な自分を変えたくて、やっていたことの一つが、あちこちに行きまくる、ことです。

デング熱が流行る中、1人でカンボジアの孤児院に行った

18の夏、はじめて1人で海外に行きました。デング熱が流行る中、孤児院のボランティアを1週間するというもので、現地集合だったので、現地(カンボジアの空港)まで1人で行きました。

ずっと高校の時から「THE. 発展途上国でのボランティア」みたいなのに憧れてて、よくテレビとかメディア媒体でやってますよね。アフリカとか東南アジアで真っ黒になりながら井戸掘るとか、現地の人と濃密に絡んで、「すごい日本人がいる!」的な。

ああいう人たちって、当然タフに見えるし、自分と一番遠い存在というか、「カンボジアの孤児院まで行ったら、人生変わるっしょ。」というこれまた単純な考えが、当時の私にはあって。

孤児院もボランティアも東南アジアも、全部興味があったので、そんなに悩まず深くも考えずに行きました。

行ってみると、孤児院は、精神的に幼い子が多くて、中学生男子が平気でハグしてくるなど、みんな少し精神年齢は幼い印象があったけど、みんな可愛くて、特に何したわけでもないけど、たくさん遊んで楽しかったです。

で、話はこっからで。

カンボジアの道には、舗装されてない道なんですけど、地雷や伝染病で体のバランスがアベコベだったり、手足がなかったり、脳がやられちゃって、「ワーー!!」って走って向かってくる少年がいたり、なんかすごいものを見た感じはしました。

観光地付近では、お土産押し売りしてくる子供達に囲まれたり、いきなり写真撮られたと思ったら、その写真を皿か何かにプリントして、それ持って、バスの入り口まで追いかけてきたり。

すごい迫ってくるので、しかも熱中症とスリとデング熱に気をつけながらで、ただ歩くだけでも大変でした。

そんな、カンボジアのボランティアだったんですけど。

楽しかったんですけど、この経験も私の本質的な何かを変えるものではなかったんです。

その後も私は、各国各場所で、遭難したり、ストーカーに遭ったり、イギリスの空港で一晩過ごしたり、なんか色々やってるのですが、一向に自分の臆病な部分は直らないんですよね。

なんで変わらないのか

なぜ、変わらないのかというと、「旅行スイッチ」「ボランティアスイッチ」が入るだけなんです。

海外に慣れてくると、調子のいい日本語少し喋れる詐欺師とか、怪しいタクシー運転手とか、なんかヤバそうな何か、みたいなのは見分ける嗅覚がついてくるし、かなり図々しい態度も取れるようになります。

空港で迷っても、みんな嘘つくから、警察も嘘つくからしつこく聞くし、タクシードライバーと喧嘩はするし、理不尽があったら、「違うだろオラァ」は、言えるようにはなるんです。

あとは、小さいことでも動じなくなるし、例えば買ったものが腐ってても、食べ物不味くても、不潔でも、いちいち動じなくなってきます。

でも、私が暮らしているのは日本だし、清潔で安全でスリのない日本だし、帰っちゃえば元通り、というか、やっぱり本質的には何も変わらないんです。

例えるなら、「旅行スイッチ」という武器が一つ増えたというか。武器増えても、戦闘力は増えないじゃないですか。

だから、旅行は楽しいし、今でも大好きなんですけど、HSPが克服したとは思っていません。

まあ私は1,2週間くらいしか滞在していないので、現地で残りの半生を暮らす、とか現地で子育てするってなったら、話は変わってくると思うんですけど、お尻が決まってる外国での滞在経験では、あまり意味がなかったです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました