経営計画ってどうやって立ててますか?【意味あるものとないもの】

評論

経営計画ってそもそも意味あるの?

経営計画って、正直に言うと努力目標みたいなもので、役に立たないことが多いんですよね。

もちろん、細分化した経営計画をそれ通りに実行して成功してる人っているにはいます。でも、役に立たないというか、ちょっと条件があるんですよね。

その条件にハマらない人は、あんまり細分化しても意味ないと思います。しかも、その経営計画があるだけで意味ある成果を出せる人ってほとんどいないんじゃないかな、とも思います。

数字ばかりを追いかけてると「儲かったけど意味あるの?」みたいになる訳です。数字だけ進んでも、自分のビジネスが前に進んだ感というのはセットじゃないんですね。

お金だけ儲かっても本質ではない

ビジネスって、社会的な意味と自分における経済的価値を交換してる訳で、社会的に無意味なことでお金儲けしても結構しんどくなったりします。自分も消耗するし、相手も消耗するし。

いわば「誰も得してないけどお金だけ回ってる」っていう状況。「経済買って社会回らず」とも言います。

こういう状態は、社会の本質から見たときに無意味なので、あんまりオススメできません。

「経営計画を立てろ」と言うコンサルタントもいますが、もちろん間違いじゃない。でも、そこに本質はない。

重要なことは「あなたが社会的価値と経済的価値をどれだけちゃんと回しているか」ということ。それができてさえいれば、焦らない方がいいです。

そして、これができているかどうかは、「理念」が教えてくれるはずです。

何をやりたいかを規定している理念がはっきりしていれば、たとえ悩むことがあったとしても「どうせそれは表面的な話だよね」って切り捨てることができるはずです。

だから、「本質を忘れずに」ということが大切です。とは言いながら、経営計画も立てている僕がどうやって立てているのかっていう話をしたいと思います。

経営計画を立てる意味があるもの、ないもの

まず、経営計画を立てて意味があるものと意味がないものがあります。

スタートアップは「シーズ」になるので、大半が意味ないものです。

しかもゼロ→イチの作業って、ゼロが果たしてイチになるかどうかが分からない上、たくさんの失敗を重ねなければ、ゼロをイチにすることはできません。

だから、例えば1年目の目標はゼロをイチにする作業、みたいに割り切っちゃうわけです。ゼロからイチになった段階で、今度は売上計画をようやく立てられるようになります。

例えば、1店舗目が成功したので、1店舗あたりの収益予想というのが立ちます。そこから、他店舗に展開して、それぞれの店舗あたりの売上を合計していって、売上目標高を設定していくことができるわけですね。これが、他店舗経営とか経営計画のやり方です。

自分だけでやってるマイクロビジネスの場合、テクノロジーをレバレッジでかけない限りは、自分で稼げるキャパシティはおのずと見えます。

自分ひとりで稼ぐのであれば、大体3000万くらいが頭打ちになるんですよ。だから、「ひとりならMax3000万、もう1人雇えば5000万いくかな、3人雇えば1億いくかな」といったように、スモールビジネスの場合は、数字が見えてくると思います。まあ、利益としては数千万が限界ですかね。

1店舗あたりいくらっていう数字が見えない場合は、経営計画を立てても無駄なので、まずはとにかくシーズをたくさん生み出して、ビジネスしてみるっていうのが大事な段階になるかなと思います。

経営計画を立てるのは簡単。でもまったく当てにならない

では、マイクロビジネスにおける経営計画について紹介します。

まず、ゼロ→イチの小さな売り上げを立てます。次に、この売上を安定させるための販促ツールの充実を図っていきます。例えば、ウェブサイトを作るとか、書籍を出すとか、その他さまざまなインタビューに応えるなどですね。

さらに、この販促ツールをもとに広告を打っていきます。この販促ツールと広告が売り上げを立てていく重要な作業になりますね。

そして並行して、リスト取りを進めていきます。フォロワーを増やしたり、メールアドレスを収集したりといった作業です。

1つでもシリーズがヒットすれば、それに合わせて販促ツールを作り、リストを取っていくというので、経営計画を立てることができます。

また、その目標にたどり着かなかったとしても、例えば1日30ツイートを義務化するなどで、計画的にリストを取っていくっていうことは計画できるはずです。

でも、基本的には経営計画って、皮算用なので当たんないんですよ。当たんないけど何で作るのか?というと、理由は2つ。

1つは銀行からお金を借りるため。もう1つは、高く売り抜けるため。ここらへんが目標にある場合は、経営計画がとても必要になります。

でも、自分のビジネスを温めて成長させていきたいときは、あまり数字にとらわれすぎない方がいいかなと思います。

例えば、ライザップさん。

非常に優秀なパーソナルトレーニング事業を展開していましたが、今は本業もかなり厳しいと言われており、全くうまくいってません。

特に今回は、錬金術に失敗しちゃって本質じゃないところで損失を出しつつ、しかも本業でも失敗したということで、ダメージが20、30になっています。だから立て直すのはかなり厳しいかもしれないです。

つまり、経営計画は大企業であっても、まったく当てにならないというのが実態なんですね。

それぐらい計画を立てるというのは難しい。いわば努力目標です。

だから、あんまりその数字だけを見ない方がいい。

一番重要なのは、「本質的に社会的価値を積み上げられるかどうか」ということ。これに尽きるわけです。

でも、本質的な意味を積み上げていく仲で、販促ツールの充実や売上の数値目標を立てることが必要になってくるから、経営計画を立てる、というわけです。

大事なのは、仕事に本質的な面白さを見出すこと

僕の場合は、ざっくり1年間の売上高について毎年決めています。

「3年ぐらいでこのビジョン、10年単位でこの世界を実現したい」っていうようなざっくりした感じです。

1日あたりの目標をしっかり切らなきゃいけないっていうのは、確かにそうなんですが。

目標を義務化して回してるようなレベルの仕事の仕方じゃ、まずその成功しないんじゃないかなと思います。

もちろん、ストイックにしている方もいらっしゃると思うんですけど。でも、楽しくて夢中になって仕事ができた方が基本的にはうまくいくと僕は思っています。

だから、「本質的にどれだけ面白い仕事を自分の中に組めるか」っていうことに僕はフォーカスをしていて、「義務」ではなくて、「本当に心からやりたくてやっちゃう」みたいな状態を自分で作るように日々工夫しています。

そのモチベーションの低下みたいなのは、もう毎日自分を疑ってます。

自分がもう仕事に飽きたと思ったらとにかく飽きないように工夫する、といったことを延々とやることの方が重要だと僕は思っています。

もちろん、そうじゃないという意見もあると思うので、ぜひご意見をお寄せ頂ければな、と思います。

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