時間設定も大切な演出

スピーチ

「イグ・ノーベル賞」を、ご存知ですか?

「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究業績」に対して与えられるノーベル賞のパロディーなんですが、「イグ・ノーベル財団」が設立されてから30年近く大真面目に運営されています。

その授賞式は、ちょっと変わっています。
受賞者が自分の研究内容をプレゼンする形式のスピーチなんですが、話し手に与えられた時間は、なんとたった1分なんです。

ユニークな受賞スピーチ

たった1分で、自分の研究の詳細を伝えることが出来るでしょうか?

ユニークかつ有意義な研究を成し遂げた受賞者ですから、なんとか1分以内にまとめようと用意周到に登壇するはずです。

しかし、1分経つと、『ミス・スウィーティー・プー』と呼ばれる8歳の女の子が登場し、「もうやめて、私は退屈なの(Please stop. I’m bored.)」と連呼して、スピーチを遮ろうとします。

きっちり1分で、スピーチを上手にまとめるスピーカーもいれば、オーバーしてしまい8歳の女の子に買収を試みるスピーカーもいます。 買収に成功すると話し続けるのを許してもらえますが、失敗すると講演終了のみならず、プレゼントまで持っていかれてしまうという惨事に見舞われます。

必要最低限のスピーチ時間とは?

「イグ・ノーベル賞」の受賞式のスピーチは、たった1分でこなさなければなりません。

大半のスピーカーが、1分で話しきれずに「私は退屈なの」を連呼されるわけですから、1分ではやはり短すぎるのかもしれません。

では、何分あればスピーチになるのでしょうか?

2分ではどうでしょうか? ちょっと難しい?

1分のスピーチでは300-400文字くらいは読み上げることができます。ツイッターのつぶやきは140文字です。だから、2分だと、600文字を超える程度なのでツイッターのまとめみたいなレベルの量しか話せません。

では、3分ではどうでしょうか?

おおよそ1000文字です。これ10.5 – 11ポイントで、A4一枚くらいの文字量です。A4一枚でわかりやすく伝える技術みたいな本が世には出版されているくらいですから、なにか伝えるには十分な文字量なのでしょう。

スピーチでも、やはり3分位が一つの目安になると思います。

朝礼などは3分のスピーチがベスト

さて、あなたが社長さんだったり、たくさんの部下を持つリーダーであれば、色々な場面でスピーチをしなければならないはずです。

毎朝のルーチンのスピーチ‼︎

朝礼など毎日のルーチンでのスピーチは、そのまま3分が良いでしょう。

毎日話すので、聞き手もいつも一緒ですから、短ければ短いほど喜ばれます。何かあれば、聞き手から質問があるはずです。聞き手との双方向のコミュニケーションにこそ時間を使いましょう。

もし3分を越えたら、女の子が出てきて「私退屈なの」と言っている様子を思い出しましょう。

乾杯の挨拶でも同様です。

グラスを構えて、早く堅苦しい雰囲気を終えてリラックスしたい人たちを前に、3分以上は禁物です。どんなに長引いても5分は越えないでください。ビールの泡が消えてしまいますし、グラスじゃなくてジョッキだったら腕がだるくなって不興を買ってしまいます。

より長い時間話す場合には

月に一回ぐらいのちょっと大きなミーティングでは、毎日顔を合わせているメンバー以外の参加もあると思います。関連した実例などを加えて、より具体的に10分くらい話すのが良いでしょう。具体的な例を上げながら、聞き手にスピーチの内容をより深く理解してもらいます。

あまり顔を合わせないメンバーがいる時のスピーチ⁉︎

3分が基本ですから、10分の場合は3分の話を3つすると良いでしょう。

「大切なポイントは次の3つです」とくくって、3つの話をします。すると、10分ほどになるはずです。

10分でも十分に長いのですが、それ以上に話をすることが求められることがあります。

多くの場合は、あなたのスピーチを聞くことを目的に人が集まる講演会や講義などです。

まずは、10分の場合と同じように、与えられた時間を2つか、3つくらいに分割します。

例えば、日本経済について考えを述べる場合、過去・現在・未来に分割し、それぞれを話すようにします。仮に30分であれば、9分くらいずつ話して最後に全体をまとめると30分位になっているはずです。

それ以上長い1時間や2時間のスピーチでも、基本的には同じです。

[まとめ]

時と場所、それにその場の雰囲気も十分に考慮して、スピーチ時間を自分でコントロールすることが、話し手には求められます。
くれぐれも、乾杯前に2時間の大演説はしないように心がけましょう。

みなさん、話す時間をコントロールして、スピーチを成功に導きましょう!

コメント

  1. 文章の向こうに顔が見えてきました。らしい文章と構成で、最後の分割し繋げるところも勉強になりました。

    • ありがとうございます❗️
      こんな記事書いた本人がおしゃべりで、
      あれもこれも話したいって欲望を抑えるのに苦労しています。
      話の演出、構成、どれも大事です。

      これからも、よろしくお願いいたします。

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