HSPで気弱で、やりたいことがわからなかった頃の黒歴史①〜ブラック企業に振り回されて〜

HSP気弱さんの特徴

「やりたいこと」を探し続けた4年間

私は、「学生時代のうちにやりたいこと」はありましたが、「人生を通してやりたいこと」がずっとありませんでした。

学生時代のうちにやりたいことは、全てやりました。

気になるバイトには首を突っ込んだし、時間が許す限り、色んな場所・コミュニティに行って、全国各地、世界中でボランティアもしました。

「私みたいな存在でも、誰かの役に立つ」と感じる瞬間の感情やその時の自分が好きで、その時だけ自分の価値を感じられました。自己肯定感が低かったので、お金なんて全然要らなくて、ボランティアをひたすらやっていました。

ボランティアの先々で、色んな人に褒められて認められて、たくさんご飯を食べさせてくれて、たくさんお土産持たせてくれて、「若いのに偉いね」ってたくさん言われることが、私にとって生き甲斐でした。

過疎な村に行って復興事業、地域の活性化、地球環境、貧困、非行少年少女、介護、障がい者、特別支援を含む教育関係。思いつく限りの社会問題に関わって、その場での出会いに心から癒されていました。

当時はその後の人生のことなんて考えられなくて、そのままボランティアをやって、いろんな人に褒められて、こうやってたくさん頑張り続けていたら、人生の規模で頑張れる何かが見つかればいいなと思っていました。

ボランティアは、長くても2週間程度で終わってしまうし、何年も続けたものもあったけど、特に深い関係にはなれません。

だから、次出会う誰かの言葉が、次に訪れる場所での誰かとの出会いが、私の人生の火付け役になって、そこから頑張れたら良いのになと思っていました。

逆に、勉強以外のボランティアをやっていないと、時間があるのに何もしていないという状態が不安でどうにかなっちゃいそうだったので、時間がある限り、「誰かの役に立って生きている価値のある自分でいられる時間」に当てていた4年間でした。

そうしているうちに、定期的に、人生のきっかけになりそうな出来事や帰りたくないなという場所も出てきました。

「これが、私の人生のきっかけになるのかな。」

「これ、人生で一番感動したな。」

「この街好きだから、卒業したら住んじゃおうかな。」

そんな、ふわっとした「やりたいこと」が出ては消え、欲望あるけど覚悟は一向にできず、どうしようかなと考えていた日々でした。

いろんな体験をしてきたけど、いいなと思うことはたくさんあるけど、どれも人生をかけてまでやるほど、踏ん張れるほどの「好き」とか「やりたい」ではないかなと諦めていました。

就職活動での違和感

そんなこんなで、就活が始まりました。

インターンとかボランティアとか、学生時代それしかしておらず、同級生の友達より社会人と会っている時間の方が長かったくらいでした。

当時の私なりに、社会とたくさん関わったつもりでいました。(今思えば全然)

社会人と紛れていたら、このまま置かれた場所で頑張ってたら、自然となんかうまくいくかなという、ふわっとした感情で4年目まで来てしまいました。

行動力だけはあったので、就活は結構バシバシ内定は頂くんですけど、全体的にパッとしませんでした。何より、試験らしい試験にうんざりしていました。

やっと、大学入って受験戦争から抜けて、この学歴レールから一生懸命逃れようとしてきたのに、エリート思想なんて気にせず、のびのびとうまくやっていきたかったのに、また就活でレールに戻された。

周りの学生は、年収ランキングとか内定難易度ランキングとか見ていて、公務員になるためにスクールに通う子も増えた。なんかこの景色、もう見飽きたな。

ボランティアが私の4年間を彩っていたので、福利厚生とか事業とか全然気にせず、ボランティア色の強めな会社をひたすら受けて、自分の活力を探していました。

福祉施設とか障害者雇用が強い会社とか、教育関係やNPOなど、これも時間の限り顔を出しました。

でも、採用となると、ボランティアの時とは違う「互いにビジネスライクな距離感」というのがあって、「魂でやりたいこと腹割って話そうぜ!」とは当然ならず、「やりがい」とか「社会を変える」とか、「人材」なんだか「人財」なんだか知らんけど、うさんくさいコピーに触れまくって、ヘロヘロしていました。

なんか嘘まみれで、しんどいな。

そう思って、次は、ベンチャーに突っ込んでいったら、もっと嘘くさい言葉で溢れていて、ノリもチャラいし酒場ではしゃぐし、気づいたら「就活」という名の「宴会」をハシゴしてました。

人手足りないから、ナンパされるみたいなノリで「うち来い!」と毎日各所からガンガン誘われて、スマホは鳴り止まないし、とにかくうるさい。HSPで気弱で繊細な私には不向きな世界でした。

結局、入社したのはブラック企業

そういう就活を経て、私が入社した会社はなんと、ブラック企業でした。

もちろん、ブラック企業に入りたかったわけではありません。受かった会社をノートの並べて、会社のリーフレットを机に広げて、自分が携わる事業のことを想像しました。

毎日夜中に散歩しながら、たくさん考えました。家にいると、その空間にいるだけで「両親のために生きる」という価値観がインプットされてしまうので、外に出て、空を見ながら散歩してました。(普通に危ない)

何日も考えて、一番思いが強い会社に決めました。思いが強いというのは、とにかく熱気に溢れていて、身を粉にして社会のために働くぞ!変な会社が周りにはたくさんあるけど、うちはこんなに一生懸命なんだぞ!という感じで、社員さん皆そんな感じで熱くて、体力も無限にある人が多そうな感じの会社でした。

私はただ生きていても価値がないし、そういう熱気のある会社だったら、私の精神ももっと鍛えられるし、社会のためにこんなに頑張ってる会社だし、私がそこにいったらきっと何年かは保つ…!(精神も自己肯定感もお金も)という感じで入社しました。

ブラック企業に入ると・・・

ブラック企業に入って、たくさん洗脳されて、兵隊みたいに働かされて、当然パワハラ・セクハラ、「飲み会も仕事の一つ」と言われて、飲み会不参加は許しませんと言われました。

周りの学生の感情や理性、価値観、美徳なんかが、ドンドン歪んでいくのをこの目で目の当たりにしました。

私はなんとか自分を保つために、会社に入社してから毎日、日記を書いていました。

そこには、会社の誰にも言えない、違和感を感じた言葉たちや、その言葉を聞いて率直に思う自分の感情を書き殴っていました。

「感情をただ思うだけじゃなくて、記録しておかないと、どこかに留めておかないと、私もみんなみたいにおかしくなっちゃう。」と、必死でした。

長くなりそうなので、続きはまた別の記事で投稿します。

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