HSP気弱でやりたいことがわからなかった頃の黒歴史②〜ブラック企業に振り回されて〜

HSP気弱さんの特徴

ブラック企業での騒然な実態

私が新卒で入社した企業での出来事です。

4月に新入社員研修を2週間、泊まり込みの缶詰状態で行ったのですが、そこではよくわからないトレーニングをたくさんさせられました。あれは何かのおまじないだったのかな、本当に新興宗教の洗脳みたいなトレーニングを同期100人とやりました。

例えば、大声を何時間も出し続けたり、ロジックの通らない、根拠のない感情に任せた講義を6時間も8時間もぶっ通しで受講しました。

講義の内容は、あまり覚えてないのですが、「AとBは、どうやったらリンクするんだ?」とか「乱暴で強引すぎる考えを押し付けるなあ」とか「他にも解釈の仕方があるし、この側面での見方は無視ですか」とか、そんなことを思っていた記憶があります。

その頃は、講義の内容を書き留めたくなくて、ノートにはメモをとるフリをしてただただ自分が感じている違和感をずっと書いていました。

私はそうやって講義の内容を無視していたのですが、周りのみんなはだんだん洗脳されてくるので、理不尽なトレーニングを乗り越えて、感極まって突然泣いてたり、「団結」とか言い合ってよくわからない価値観作り上げていたり、もう全然私と見てる世界違うなってくらい同期とは距離がありました。

まるでみんながわーっと大きな物に吸われていて飲まれていって、強いものに形を歪められていて、私は吸われないようにぐっと足に力をいれて踏ん張っている、そんな感じでした。

あと、こんな出来事もありました。

ADHDの同期がクビになった話

ADHDで、集中力がない同期の子がいたんですけど、座学をぶっ通しで6時間も8時間もするもんだから、その子は講義中、頻繁にトイレに行きがちでした。

2週間の研修が終わった次の日、ADHDの子は会社に来ませんでした。

仲良かったので、どうしたんだろうと思って連絡したら、クビになったという返信がきました。

研修の後、人事からクビと言われたみたいでした。

会社って、簡単にクビにできないんです。私もその子の事件で初めて知ったのですが、雇った以上は、お前要らないから解雇、とはできません。労働基準法で決まっていて、労働者は守られている立場なんです。
(労働者はかなり強いので、理不尽なこと会社にされたら、労基に積極的に行ってくださいね!自分を守れるのは自分だけです。)

2週間の研修で、あっさりクビにする。しかも、理由は集中力欠如。6時間ぶっ通しで椅子座れないから。

酷すぎる。

6時間ぶっ通しで、椅子座れるというスキルが、会社員においてクビにしなければいけないほど重要な項目でしょうか。それが、クビになる理由になるでしょうか。

大体、人間誰しも6時間もぶっ通しで座学を受けたら、誰だって集中力切れているし、最初と同じくらいのエネルギーで仕事やり続けられる人なんて、いないでしょう。

発達障害と言われても、私だって忘れっぽくてADHDの要素あるし、誰だってそんなのグラデーションなわけで、クビになる理由にはならないでしょう。

クビになった子は、「自分が悪い」「またハローワークから頑張る」って言ってて、本当に胸が苦しくなりました。労働者の人生を何だと思っているんだろう。ADHDの社員を雇ったら、会社が滅びるとでも思ったんだろうか。

そういった、忘れられない出来事もありました。

私が会社を辞めると決めた瞬間

チリツモで理不尽に耐えながら、人間扱いされているとは思えない日々が続きました。

また、初めて対応したお客様に、扉を開けた瞬間、前の担当者が酷かったという理由で、長時間罵声を浴びさせられるなど、社内でも社外でも、「お前は・・・」とホウキで振り払われる感じで扱われていました。

別に自分の扱いが酷くても、それはそんなに問題じゃないんです。私が身を粉にして働いて、それで社会が少しでも良くなったり、会社の役に立ったり、経済が回ったりすれば、それでいいと考えていたからです。

でも、そういう感情も何日も続くものではありませんでした。

キッカケは、とある日のことでした。

その日は、私と同期の2人で、子供向けの商品を販売しに、お客さんの家に訪問して営業に行きました。

お客さんのお宅への行きの電車で、同期に「俺が親に売るからその間、子供をあやしておいて。」と言われました。家に着いて、お母さんに営業が行われている中、隣で私は子供と絵を描いて遊んでいました。

お母さんは日本人ではなくて、日本語もカタコト。そして、お子さんは小学2年生になるにも関わらず、数字が全く読めなくて、時計も読めず、数を数えるのもできなくて、知識が乏しい私でも、算数障害かなと思いました。

私達が販売していたのは、健常者向けで(あんまりこの言葉もデリケートだから使いたくないんですけど)少なくとも算数障害を持っているお子さんには効果はないし、購入していただいたところで、捨て金になってしまうであろう商品でした。

お母さんも、「私の子供にはあまり向いてないかも。」と言っていて、私も「今日はもう帰ろう。」と隣の同期に声をかけました。そしたら同期が席を外して、上司に電話をかけに行きました。

「売れそうになかったら、途中で席を外して電話をかけてこい。」という上司の指示通りの行動でした。

電話越しに、「売れるまで帰ってくるな。」と言われたみたいで、同期もなんとか売ろうと踏ん張っていました。全くその子には効果のない商品を。その子にとってみたらゴミ同然の商品を。

商品は、その人の生活を豊かにしてくれたり、気持ちを明るくしてくれたり、便利になったりするもの。意味ない商品は買わないし、売らないのがこの社会の当たり前の話だと思っていました。

ゴミ売るなんて、詐欺と変わらないし、そんなの会社でも何でもない。ただの人食い鬼と一緒です。

同期が粘っている姿を、迷惑で鬱陶しくて見てられなくて、無理やりお客さんの家から出ました。

帰り際に、お子さんがおもちゃの指輪をくれました。

小学2年生がおもちゃの指輪大事にしているので、精神的に少し幼い子なんですけど、その子にどうか幸あれと、私は直々に手紙を書こうかと迷ったくらい胸が押しつぶされる気持ちで帰りました。

会社に戻る最中、ずっとブツブツと「なんで売れなかったんだろう。」と繰り返していました。アホか、なんで気づかないんだ、ありえないと思って、「あの子にはうちの商品は必要ない。」と何度言っても聞く耳持たず、私も彼も、違う理由でモヤモヤしながら会社に戻りました。

戻ったら、上司には「ドンマイ」「最初はうまくいかないよ」「気にしなくていいよ」的なことをたくさん言われて、隣で同期は謝罪を繰り返していました。

何なのこの会社。ゴミかよ。こんなところに関わりたくない。

もう意味わかんなくて、その光景が1個も理解できなくて、私は早々に会社を出ました。

会社の商品が売れればどうなっても良いのかよ。お客さんの人生より会社の商品かよ!と思って、私の中では本当にあり得なくて、許せなくて、帰ってきて自宅で、退職願を書きました。

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