「とにかく情報を遮断」にHSP気弱を克服した当事者が物申す

HSP気弱さん克服

HSPって、情報遮断するのが正解なの?

昨年、武田友紀さん著『「繊細さん」の本』という書籍が大ベストセラーとなり、その後続々とHSPブームが続いています。

今やHSPの書籍や漫画は凄まじい数あり、LINEのオープンチャットでは、HSPに関連したグループが乱立しています。テレビや雑誌などのメディアでも、HSPはたくさん紹介され、ツイッターでもこれでもかというくらい「HSP」という言葉を見るようになりました。

そして、多くの専門家(精神科医や学者ではない)が口を揃えていうのが、「情報を遮断しよう」という解決策を提示しています。

情報を遮断するというのは、具体的には感覚過敏を守ろうという趣旨で、アイマスクをしたり、肌触りの良い衣類や布団を使ったり、ノイズキャンセリングイヤホンをしたり、といった感じで、あらゆる視覚・聴覚・触覚情報を遮断するという方法です。

これに関して、私はすごく違和感を感じています。

みんなが混乱しているであろう、HSPをここでもう一度おさらい。

私は、田村淳さんや松本人志さんが、「HSPだ」とテレビで告白していて「自分とは明らかに違う。」と違和感を感じたことをキッカケに、あらゆるHSP関連の書籍と研究に触れ、エレイン・アーロン氏が主張している内容やJapan Sensitivity Research(東大の研究者の方が運営されているサイト)を参考にHSPについて多くの時間を費やして調べてきました。

私の場合は、気弱な性格が基となって、いろんな情報にビクついているいじめられっこタイプのHSPです。「嫌われたくない」感情と、自信がなくて不安で自分を強く確立できないことから、情報がたくさん入ってくる怯え型のHSPです。

一方、田村淳さんや、HSPという言葉を作ったエレイン・アーロン氏が提示しているHSPは、感覚過敏で、私から見ればASD寄りの性質のことをHSPと定義づけています。田村淳さんや松本人志さんは、「嫌われるのではないか」とビクついて動くタイプの方ではありません。

しかし、HSPとカミングアウトしている理由は、単に「細かいところが気になる」という意味からでした。例えば旅行先でのコンセントの位置、スタジオのカメラの位置、人の頭など、なんか落ち着かなかったり、特に自分が思っていたのと違う状況だとアラとして気になる、という繊細さんでした。

私の周りにも、こういったタイプのHSPさんは一定数いて、「定位置にものがないと気持ち悪い」とか「部屋のバランスが悪くて気持ち悪い」とか「服が似合ってなくて気持ち悪い」とか。

細かいことによく気づくので、映像関係やファッション、その繊細さを生かした仕事をしていることも多いです。

一方で、私は全くこのタイプではなく、要は全て「怖い」が先行します。多分、田村淳さんは人の圧力は全然気にしないタイプだと思いますが、私は色んなタイミングで簡単に圧倒されます。

書籍やその他メディアでは、このASD寄りのHSPと、私のような気弱さんHSP(※HSPチェックリストは満点です。違う理由で。)がごっちゃになっていて、私のタイプでは、「情報遮断」は意味ないよって意味なので、ご理解いただけると幸いです。

情報を遮断したところで気弱タイプは改善しない

私のような気弱なHSPは、感覚過敏ではありますが、「情報遮断」で気弱は解決しません。

感覚は過敏なので、チクチクする肌触りの悪い服は着れないし、皮膚や内臓、粘膜が私の場合弱いので、ストレスを感じるとすぐ蕁麻疹が出るし、何かと体にガタがきます。

でも、気弱な性格は、情報遮断で治りません。

気弱だった頃、辛くて苦しくて、誰に助言されたわけでもないけど、情報を遮断した経験は何度もあります。私はストレスを感じやすいから、癒される空間を作ろうと思って、「癒しグッズ」をたくさん買ったし、香りもたくさんチャレンジしました。(私は香りは苦手でした。癒されるどころか、気持ち悪くなる。)

でも、癒される空間にいても、感覚過敏は改善されている実感が湧かないし、行き場のない不安はそこにあるままだし、癒される空間で寝ようとしても、寝れない夜は、寝れませんでした。

どんなに工夫して「情報遮断」しても、気弱さんだから、無理でした。

ちなみに、この「HSPではなく気弱さんで悩んでいる」という結論に辿り着くまでに、何ヶ月か眠らず調べ尽くしました。いろんな情報が横行していて、何度も頭がゴチャゴチャになりました。

気弱タイプのHSPを克服法は、情報遮断ではなく自分と向き合うこと

私のような気弱さんタイプのHSPは、やるべきは情報遮断ではありません。

とにかく自分と向き合うことです。気弱さん克服コーチングを作成したので、こちらを参考にやってみてください。実際に私は、こうやって、自分の内面とひたすら向き合って、自分の性質を深く知り、HSPを克服しました。気弱さんが克服できたと同時に、HSPの要素は克服できました。

情報を遮断しても、ネガティブな自分の感情や不安は遮断できません。

気弱で繊細な気持ちを遮断するには、その内容と中身と、原因と解決策を、自分で考えていくことが一番遠道のように見えて、一番近道で確実だと思います。

確実だと思う理由は、このコーチングを行って克服してから、前の状況に戻ることの不安や前感じていた感情を、克服して2年以上経った今、一度も感じないからです。

やり方がわからない方、継続が難しい方、効果的にがんばりたい方は、お気軽にラインでご相談ください。

友だち追加

コメント

タイトルとURLをコピーしました