全く断れなかった当事者が語る、断れるようになる方法

HSP気弱さん克服

興味のないアーティストの握手会、絶縁状事件

過去の私は、全くお誘いに断れませんでした。

無理して行った飲み会、無理して行った買い物、無理して行った旅行、無理して行った遊び、無理して飲んだ飲み物、無理して食べた食べ物、無理してやった仕事、無理してやった行動、数え切れないくらい「断れなかった〇〇」があります。

だいたい断れなかった人との関係は、クラスが一緒だったり家が近かったり、親同士が仲良かったり、登下校一緒にしなきゃならなかったり。

もしくは、部活・団体が同じだったり、そしてその団体自体は気に入ってるものだったり、チームで何かイベントを開催する際の仲間だったりで、「繋がりを絶ってうまくやる」という方法は想像できませんでした。

興味のないアーティストのライブに行って、握手会にも行って、プレゼントを渡して、CDを買って、サイン会で並んで、一緒に写真を撮ってもらったこともあります。

クラスで仲良い子(以下、A子)と、登下校で仲良い子(B子)が別にそれぞれいて、B子に「A子が気に食わないから、絶縁状書いて」と言われて、全く縁を切りたくなかったのに、A子に絶縁状を書いたこともあります。(思い出すだけで胸が苦しい黒歴史。)

それくらい、自分に強い意志があったとしても、誰からのお願いも、どんなお願いも、全く断れませんでした。断れない大賞があったら、受賞できてたと思う。

断れなかったあの頃

当時、繋がりは資産だと思ってて、繋がりの価値は、かなり高いと思ってました。人間関係が良好なのは人生の基本だと思ってたし、誰にも優しくいるのは、いい人間のあるべき姿だと思ってました。

私が数年前まで大事にしていた言葉の一つに、「我以外皆我師」という言葉があって、自分以外は友達も親もそれ以外の人皆、大切に敬うべきだという価値観がインストールされていました。

繋がりナシに、充実した人生や生活、その他諸々の良質な精神なんてないと信じていたし、繋がりナシで、良い人生を手に入れられるほどの人間だとは微塵も思っていませんでした。

自分なんて大した人間じゃないし、断れるほど大した理由もないし、大した人間じゃないから断る権利もないし。良好な関係失ってまで大事にしたいものとかないし。

あとは、断った後のコミュニケーションと人間関係の煩雑さと面倒臭さといったら。

舌打ちされて、SNSフォロー外されて、煙たがられて、なんか傷つけるような言葉を吐かれる。

仮にそうならなかったとしても、相手がおもしろくない状況というのは、自分も傷つくという状況。

その状況が、いかに自分の生活をかき乱し、精神を破壊するか。

いろいろ想像したら、やっぱりかなり面倒臭いので、断らない選択肢を選んでいました。

私が断れるようになった理由

私が、空気の圧力に負けずに自分の意見を主張できて、断れるようになったのは、ほんのここ2年弱の話です。

「私の場合は違う」「私は仕事好き」「私は恋愛うまくいってる」「私はそうは思わない」「私はこっちの方がいいと思う」「ごめん行かない」・・・これが、長年ずっと言えませんでした。

仕事や恋愛のうまく行かない愚痴には、私がその時うまくいってたとしても付き合っていたし、自分の趣味じゃなくても推されて買った似合わない服もあるし、興味のないこと、たくさんやってました。

この数年で変わったことといえば、失っても大丈夫な自信と、自分の時間を大事にするというスタイルです。

失っても大丈夫な自信

実際、過去にやりにくいなあと感じていた友達は、ここ数年で断り続けた結果、かなりの数を失いました。理不尽なお願いや無理なお願いを断ったら、いろんな小言を言われました。

「そんな子だと思わなかった」「友達もっと大事にした方が良いよ」「私はあなたのために言ってるのに」「前の方が良かった」「皆、変わっちゃったねって言ってるよ。心配してる。」etc・・・

もちろん、「今の方がいいね」って言ってくれる子もいますが、ひっかかるのは前者の方なので、数少なくても、気にはします。

でも、そういう子達を失っても、一時的に気にするけど、「ああ、また変なこと言う人が近くから離れたな。整理できたな。」という感情の方が大きくなりました。

当時と変わったことは、自分に自信が持てて、相手が変だと思えたこと。昔は逆で、私は大したことなくて、周りは立派で、立派である周りを断るなんてしてはいけないと思っていました。

もちろん、どんな感情にもバランスがあって、自分を常に疑うことが大事だし、実際私は常に自分を疑ってはいるのですが、他人に従い過ぎてしまう私にとって、「他人がたいしたことない」と思えるようになったのは、大きな一歩の一つでした。

自分の人生を生きよう

あともう一つ、過去と違うのは、自分の仕事が楽しくて、その人が関与してもしなくても、何ら関係ない私生活が確立していて、そして何より時間がないこと。

自分のやりたい仕事、もっと盛り上げたいイベント、見たいアニメ・ドラマ・映画作品、行きたい場所、欲しいもの、たくさんあります。そこには、誰に何言われても、なんとも思わないほどの自信や、私の中での美があります。

自分のスキルを伸ばし、自分の感性を養った結果、ふわふわしていた私の今は、私の人生、無駄にできる時間なんて1秒もない、という感じです。

ましてや他人の無理なお願い聞いている場合じゃない。そんな暇は、当然ない。自分の人生がもったいない。

自分のために、自分の人生を生きていたら、断れない性格は、少しはマシになる気がします。
なりたい自分に近づくために、自分に時間を費やしましょう!

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