何も買えなかったショッピングデート
過去の私は、友人や恋人とショッピングに行っても、何も買えないのは当たり前でした。
誰かに見られていたり、意見する人が近くにいたり、誰かと一緒にいると、買い物ができませんでした。
誰かがいると、自分の行動やお金の使い方に他人の感情や視線を感じて、何もできなくなるのです。
だから、車でアウトレットに行っても、買い物目的で遠出をしても、「わざわざ遠くに行って何も買わないのはもったいない」と頭でわかっていても、買い物できませんでした。
特に、高い買い物ができませんでした。
高い買い物というのは、カバンとかコートとか冬服とか、あんまりプチプラがないジャンルのことです。
化粧品とかアクセサリーだったら、数百円で買えるから、後悔しても大丈夫な値段だから、サクサク変えるのですが、コートとかは、自分を大事にしていない私にとって、「コスパ」の良さくらいしか考えられなくて、すごく難しかったです。
自分のセンスや自信がないから買えない
買い物というのは、「何に価値を感じるか」という作業です。
ある物に魅力を感じて、その物に価値を感じるから、対価としてお金を払って、物を手に入れる。
なので、「私はこれに価値を感じる」と思うパワーが弱ければ、自分の選ぶセンスや自分に自信がなければ、買い物は優柔不断になるし、時間もかけるし、何も買わない日々が続きます。
自分のセンスに自信はなかったので、買い物は「値段がそれなりでそれっぽく見える」という理由ばかりで買っていました。
スリーコインズとか百均とか、アパレルだったらユニクロとか、全然挑戦しませんでした。
スリーコインズとか、パッとみたときには「これが300円!?」っていうものが多くてときめくのですが、安価なので劣化が早かったり、壊れやすかったり、いざ使ってみるとイマイチで愛せなかったり、長く使えるようなものではありません。
安いものというのは、基本的には何年も、何十年も使い倒せないわけで、皮みたいに使い込めば混むほど味が出てくるものでもないです。
頭ではわかっていても、「またこれも劣化するんだろうな」とわかっていても、他に価値を感じるものとかないし、結局スリーコインズは好きで、よく見に行ってました。
高いものに対する自分の眼に自信がないので、大きく投資ができませんでした。数万円を自分にかけるという勇気もなければ、それが失敗したらどうしようという不安もあり、散財なんて程遠い生活をしていました。
(私の場合、目安としては一品で5,000円以上だと、それがどんなにお買い得でも、どんなに長く使えそうなものでも、抵抗がありました。)※20代前半頃
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